アリアンロッド秘密ありセッション

 古くは『ソード・ワールド/1st』のシナリオ「マスカレード」、最近では(とは言ってももう5年以上前だが)『ダブルクロス3rd』のリプレイ「メビウス」や「春日恭二の事件簿」といったような“他のプレイヤーが知らない秘密”をPCが持つセッションをプレイすること、これは長年TRPGをやっている上で1つの夢であった。
 しかしGM・プレイヤーともに技術的な問題あり、何度か構想を練ってはお蔵入り。後に一部のPCにだけ秘密を持たせるといった形のシナリオは作成したが、PC全員が秘密を保持しているプレイは今一つ踏み切れないでいたのであった。

 8月、次に行う『アリアンロッド2E』の単発シナリオを考えていた時、ふと「今の面子なら行けるのでは」との考えに至る。既に6つも『AR2E』のキャンペーンを回してきた連中である、プレイヤーとしては充分に技術があると思えた。あとはGMである自分の問題だけだ。
 幸い夏季休暇で一週間くらいシナリオ作成に費やすことができ、GMの技術力を時間でなんとかできそうなこともあり、初の秘密ありのセッションを敢行することにする。プレイヤーに発表した時はどんな反応があるかと少し緊張もした(笑)。

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アリアンロッド2E臨時セッション

 2回連続でオンラインセッションが流れたため、怒りの(?)セッション企図を行う。普段キャンペーンに参加していない地元民にも声をかけ、『アリアンロッド2E』をプレイ。

 カナンの街の錬金列車をネタにシナリオを作成。今まで使用したことのなかった舞台なので、使ってみたかったのだ。
 シナリオはお披露目走行中の新型列車が魔族によって乗っ取られるという展開で、各車両をダンジョンの1シーンとして扱う。当然車両の屋根に登って進まなくてはいけない場所もあるといったお約束もあり(笑)。解説役のNPC錬金列車会社社長を同行させて、車内の説明をしつつ進んでいく。

 車内なので理由付けしてトラップを仕掛けていく。
 最初の車両では魔族によって瘴気が付与されているということで「魔族の呪い」を、次の車両ではエネミーがシャンデリアを撃ち落とす演出で「タライの雨」を、その次の食堂車では調理用の錬金装置から精霊が暴れ出して「マジックエクスプロージョン」をといったトラップを設置。

 アイテム破壊系のエネミーやトラップは実際に破壊することよりも恐怖心を煽る目的で出すことが多いのだが、今回出したアイテム破壊エネミーのスキルはGMの目が良く(4・4・5)、標的になったスカウトPCの目が悪かった(1・2・2・3・5、振り直して2・2・3・3・4)ということもあり、久々に破壊してしまった。
 武器を破壊するとその後の戦闘で無力になってしまうため、その場のアドリブで防具の中からランダムで破壊することにする。購入不可の伝承武具も破壊候補に挙がっていたが、サイコロの結果として別の防具が破壊され、良かったとGMも胸をなでおろす(笑)。伝承武具が壊れていたら、後日修理に行くシナリオを作ったかもしれない。
 解説役NPCからアイテム破壊スキルの情報を提示して、部分遮蔽を得られるオブジェクトも用意していたのだが、オブジェクトは利用されることはなかった。まあ部分遮蔽を得ていたら、(実際のプレイでは使用していた)フェイトを温存して結局結果は変わらない、なんてオチになっていたかもしれないが……。

 マウントデータのフィールドは普段あまり使わないので、今回は「錬金列車:フィールド」を「回復の泉」代わりに使用、休憩を取れる車両とする。
 この時に行う回復用のポーションが得られる判定は、当初は単なる【幸運】判定だったのだが、ギルドサポートの《情報網》がムダになるからと情報収集判定にした結果、容易に最も良いポーションを入手。まあ事前にダンジョンだと告知しなかったことでポーションが不足気味だったので良かったかな。

 屋根の上を進む車両では、列車防衛用の砲台が攻撃してくる設定。砲台の攻撃を受けると[1D]m強制移動させられ、屋根から落ちると【HP】がいくつ残っていようとも戦闘不能になる。
 6m移動させられないと落下しない位置にいたにもかかわらず、最初の攻撃でいきなりパラディンPCが6m移動させられ、屋根から落下して戦闘不能。笑ったけど肝も冷えた(笑)。
 全員落下でもこの車両はクリアになるが、その時はクライマックスのFS判定の制限時間が短くなるという設定。とはいえ最初の車両で飛行状態になれる飛翔符を出していたので、全員が落下するということはないと踏んでいた。ただ、最初にバリア・回復役が落ちたのはさすがにちょっと焦った。
 リアルリアリティで考えると、走行中の列車から落ちたら(仮にケガがなかったとしても)、置いていかれて車内には戻ってこれないだろとも思うが、ここではゲームと割り切って処理している。

 クライマックスは魔族の設置した爆弾を解除するFS判定と同時進行。普段は「最後くらい全力で戦闘してほしいな」という考えからクライマックスではFS判定を混ぜないのだが、今回は特別に殴り合いながらのFS判定。
 このFS判定と前述の屋根の上ではウィザードPCの持つ《マジックロック》が思いのほか役に立ち、特にFS判定では取得していなかったらPCにとってかなり厳しい流れになっていたのではないかと思う。PCデータを見る前にシナリオ作成していたので、役立つよう意図していたわけではないのだが、こういった偶然があるからTRPGは面白い(笑)。

 今回やたらGMの出目が良かったなあという印象だったので(アイテム破壊の時や、強制移動6mなど)、サイコロの出目を計算してみたら、1Dの出目平均は3.48でほぼ平均値、まあそんなもんだよなあと。やたらとリアクションでクリティカルしたように感じたけれども、振ってる回数とサイコロの数からみると平均より1回多いかなというくらい。逆に攻撃でのクリティカルは平均より1回少ないくらいであった。
 出目の良し悪しというのは、平均的な出目の数値ではなく、記憶に残る場面や重要なところで出るサイコロの印象のことだと改めて認識したり。

 楽しいセッションだった。急遽企画した突然のセッションだったにもかかわらず、参加してくれたプレイヤー諸氏には感謝。

アリアンロッド2Eキャンペーンデータ2

 だいぶ前回から時間が経ってしまったが、『アリアンロッド2E』のキャンペーンで使用したデータを続きの方へ載せる。
 何かGMとしての意図を書くというより、反省点ばかり記述している気がするが、まあ笑覧くださいまし。

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アリアンロッド2Eキャンペーン終了2

 GMをやっていた『アリアンロッド2E』のキャンペーンが9月で終了した。2017年の2月に開始したので2年半かけて全8回(2回ランダムダンジョンを含む)を行ったことになる。自分が何度かシナリオを落としたことと、参加者の都合がなかなか合わせられなかったこともあり、前のキャンペーンに較べると随分長くかかってしまった。
 続きの方へ思いついたことをつらつら書いてみる。

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久々のカオスフレアSC

 制定されて初めての山の日だが、冷房の効いた部屋に籠ってTRPG、というわけで五郎さんが関東に来たこともあり久々にオフラインでTRPGをプレイ。システムはこれまた久しぶりの『異界戦記カオスフレアSC』。シナリオ作成中に『CFSC』を前回プレイした時のレコードシート類が発掘されたので、日付を見てみると2012年の8月、ちょうど4年前という事実に驚き。おいおい、五輪か(笑)。
 というわけで続きの方にシナリオについて書いてみる。

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