■Opening Phase01
- GM:じゃ、コガちゃんから。いつものメンツでのトルバス神曲学院からの帰り道でのことです、ユギリ姉妹ですね。
- コガ:ユギリ姉妹と縁が濃い(笑)。
- GM:時期は専門過程の1年の2月ぐらいにしておきましょう。
- リーネ:要は神曲学院の3年生。
- コガ:今日も疲れた〜。
- GM/ペルセルテ:だねー、実習は疲れるよねー。
- コガ:ダルいよね〜。あのはげオヤジ言うことが細かいよ。
- BOO:うぉ! コガちゃん毒舌だな。マジ女子高生っぽい(笑)。
- GM/ペルセルテ:うんうん、視線も粘っこいし。あれでも神曲楽士なんて信じられないよー。
- コガ:え〜。ペルちんのことばっかり見てるよね。サイテー。
- GM/ペルセルテ:考えただけで寒気がする、やめてよー。……あ! そうだ。
- コガ:うん?
- GM/ペルセルテ:コガちゃんは聞いたことある?
強引に話題転換するペルセルテ。
- GM/ペルセルテ:この辺で見かける白い影のこと。
- コガ:白い影? 何それ??
- GM/ペルセルテ:えー、コガちゃん知らないんだー。遅れてるわよー。
- コガ:最近“ぶ〜”に振り回されてばっかりだから……。
- GM/プリネシカ:コガちゃんはBOOさんのことで忙しいんだよね。
- コガ:まあ、そのために早耳のペルちんから情報を仕入れるんじゃない?
- BOO:ヘーイ、ビッチーズ。呼んだかい?(背中を向けて登場)
- GM/ユギリ姉妹:きゃー、出たー(ちょっと嬉しそう)。
- コガ:誰がビッチだ〜。
- BOO:(叩かれている)ごめ……ごめ……。ちょ、叩かないで。マジで。
- コガ:ふぅ。呼んでないわよ。
- BOO:そういうなよ。へいへいそこの双子ちゃん、今日も俺の彼女は元気でやってたかい?
- コガ:彼女じゃない! ただの契約楽士。
- BOO:いてっ。ふー、コガ・ザ・バイオレンス。
- コガ:ぶ〜・ザ・ごくつぶしがいい加減な言わないの。
- BOO:ごくつぶし……(しょぼん)。
- GM/ペルセルテ:コガちゃんちょっと疲れてるみたいだから、癒してあげてねー。
- BOO:ああ、こいつはやきもちやきだからな(笑)。
- GM/ペルセルテ:相変わらず仲いいんだからー。それでね、白い影! えへへー、BOOさんも気になりますよね? 白い影のこと。
- BOO:で、白い影? 白い粉ならいいキノコが。
- コガ:(握りこぶしに息を吹きかけている)。
- GM/ペルセルテ:学校の周りでよく見かけるの。着ているものも、髪の毛も白いからそう呼んでるんだけど。
- BOO:(縮みあがって)ほーほー、白い服と髪ね。
- GM/ペルセルテ:近づくと逃げてしまうから、正体は誰も見たことがないの。
- コガ:正体は誰も見たことないって、それ本当なのかなあ。なんかの見間違いじゃないの?
- GM/ペルセルテ:私はね、誰かのストーカーなんじゃないかと思ってるんだー。恋は盲目だよねー。
- BOO:(ぎくっ)ストーカーは、最低だな。
- コガ:“ぶ〜”の外見は?
- BOO:ちょ(笑)。アフロ、アイ アム アフロ! たぶん白いって印象じゃないはずです。冤罪です! もう収監は勘弁してください!
- コガ:この件はさすがに違うよね。
- GM/プリネシカ:私も見たことあるよ。うん、BOOさんじゃないと思うよ。
- BOO:プリネ、いい娘だね。つきあうかい?
- GM/プリネシカ:えー、コガちゃんに怒られるよー。
- BOO:はっはっは、その通りだな!
- コガ:怒らないよ? でもダメ。
- GM/ペルセルテ:あはは、そんなことより白い影。ストーカーなんて怖いと思わない? ちょっと調べてみようよ。
- BOO:そ、そうだね、まったくいかん、うん。俺の偽者は許さん!
- コガ:ちょっと“ぶ〜”。あんたストーカーもしてたの?
- BOO:……冤罪だ。
- コガ:……。
- BOO:コガ・ザ・スイーツ俺がつきあったのはお前が初めてだよ?(←誰ともつきあったことないのは本当)
- コガ:私はおかしじゃないし付き合ってもないって。
- BOO:諦めろ、もはや双子姉妹という外堀は埋まっているのだ(笑)。で、実際どうするんだコガちゃん。めんどくさいからやめよーぜ。
- コガ:(BOOを無視しつつ)手分けして探す?
- GM/ペルセルテ:私達、コガちゃん・BOOさんで手分けして探すことにしない?
- GM/プリネシカ:そうね、それがいいよ。
- コガ:うんうん。
- BOO:双子ちゃんの頼みならしょうがねぇな(笑)。
- GM/ペルセルテ:じゃ、何か判ったら連絡ちょうだいね。こっちも調べておくから。
- コガ:うんうん。じゃあ、またね〜
- BOO:はいよー。ホワイトアフロに気をつけろよ!
- GM/ペルセルテ:えー、BOOさんみたいな人はそんなにいませんよーだ。
- コガ:うんうん。アフロが何人もいたら怖いよ。
- GM:ということで、ここでシーンを切ります。
■Opening Phase02
- GM:じゃ、次はリーネのオープニングです。時間的にはコガちゃんのオープニングの日の夜。毎月恒例の高級レストランでのイスルギ家食事会。親とかその辺は判んないので、今回は欠席ということに(笑)。
- リーネ:じゃあそれで……って結構寂しいわね(笑)。
- GM:ま、グループの主要人物が全員集まるのなんて、難しいんじゃね? だから、今月は久々に弟とふたりだけということに
- リーネ:こんばんわ、クリス……あら、お父様やお母さまは?
- GM:「姉さんこんばんは、お2人とも急用で○○に行ったので今日は2人だけだよ」。○○はどっか別の都市だと思いなせぇ(笑)。
- リーネ:じゃあ凰都ヴィレニスってことにしましょう。
- GM/メルクリス:お偉いさんに呼び出されたとかで、急いでヴィレニスに向かったよ。また何か仕事が増えるのかなー。
- リーネ:そう、先月はお母様が来られなかったし、やっぱりなかなか時間は取れないわね。
- GM/メルクリス:姉さんは気楽でいいよね……。ボクだっていろいろ忙しいんだけど、こうやって時間を作って来てるんだよ。なのに、姉さんは自分のことばかり……。事務所を開いたはいいけど、怪しい精霊が出入りしたり。
- リーネ:うっ。
- BOO:ハーパルのことだな。
- リーネ:そっちは警察の紹介だから違うわ(笑)。
- BOO:(泣)。
- GM/メルクリス:あんまりひどいとイスルギの名前に傷が付くから、ほどほどにして欲しいんだ。毎回フォローするのはボクなんだから。
- リーネ:……そう、クリスにはそう見えるのね?
- GM:「ボクじゃない、世間がそう見てるって言ってるんだよ」、そう言いながら、ワインの追加を頼むメルクリス。
- リーネ:クリス、顔が赤いけど、少し飲みすぎてないかしら?
- GM:「まったく、昔から姉さんは自分のやりたいことばかりで……」と、酔っ払いの愚痴エンドレスモード。
- BOO:グチグチして甘えてるのだな(笑)。
- GM:メルクリスは答えないけど、ワインが1瓶空いてます。ちなみにまだオードブルです。
- リーネ:自分もワインを注文してみます。
高級レストランでもはや酒盛り状態の姉弟。
- GM/メルクリス:そんな訳判んない精霊と付き合う暇があれば、ボクの仕事を手伝ってくれてもいいのに……ブツブツ。
- コガ:夢見がちな姉と現実に直面してる弟か。
- GM/メルクリス:あ、いつも通り姉さんに見合いが来たけど言われた通りに全部断ってるよ。
- リーネ:ち、ちょっとクリス!? 全部断ったら……。
- GM/メルクリス:だって、姉さんに来る見合いって政略結婚ばっかりだよ? それでもよかったの?
- リーネ:そ、それでも一応顔ぐらいは……(半笑い)。
- GM/メルクリス:ダメ、ボクが許さない。
- リーネ:(プレイヤーに戻って)ちょ(笑)。シスコンかよ! ……判りました、ちゃんと自分で見つけます。
- GM/メルクリス:どこの馬の骨と判らないヤツは、ダメだよ。ボクが姉さんを守ってあげるんだから……。
- リーネ:ちゃんと人を見る目は養ってるわ。お父様に鍛えられてるから大丈夫よ。
- GM/メルクリス:……。
- リーネ:クリス……。寝ちゃったわね……。そっと弟の横に行き、上着をかけてあげます。
- GM:高級レストランだと、上着は預けてるようなー(笑)。ま、言いっこなしか。
- リーネ:というところで、さっき注文したワインが来ました。それを飲みながら、あることを思います。
- GM:そう、リーネの頭に浮かんだのはクロエのことだった。リーネが担当している生徒の中ではかなり優秀な生徒で、10年に1人と言われていた。
- リーネ:まさか、あんなことになるなんて……。
それまでの試験では全部優を取っていたクロエが1月の試験では急に成績を落としたことを思い出す。
- GM:それまでの演奏では毎回精霊が集まってきたのに、その時はいくら演奏をしても1匹のボウライも来なかったのです。追試でも結果は同じ。追試を落ちた時の絶望した顔が今でもリーネの脳裏に浮かんできます。
- リーネ:単なるあがり症……のはずはないし……。
- GM:それ以降、学校に顔を出さなくなって連絡もつかない状態が続いています。と言っても2週間ぐらいですが。
- リーネ:結構長い家出ですね(笑)。
- GM:試験休みも重なって、周りはあんまり心配してない様子。
- コガ:クロエって同じクラス? 面識はあるかも。
- GM:1学年下。基礎過程の2年。
- リーネ:ということは、専門課程の生徒からの指導(授業)もあるわけで。コガさんから授業を受けてたかもしれませんね。
- GM:【幸運】判定で難易度10に成功すれば、面識あることにしようか。
- コガ:(コロコロ)11。あるらしい。
- リーネ:クロエ君を受け持った先生には全員消息を聞いたから……。そうだ、確か特別講義で、コガさんが面倒を見ていたはずです。ということで、クロエの消息を聞いてみようと思います。
リーネはそうつぶやいてテーブルを見ると……いつのまにか、ワインの空瓶が1つ増えていた。
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