■Ending Phase01
- GM:恒例の何かやりたいことある人からどうぞ(笑)。
- ティガ:一番にやらせてもらおう。俺は刀を鞘に納める。ビルの外はどうなっているのかな?
- GM:外も片付いているようですね。
- ティガ:ではプリネは俺が背負って下りていこう。
- GM:そうすると小さくなったコーティカルテが寄ってきます。
「無事だったようだな」
赤い髪の精霊は、初めから判っていたかのように虎の頭を持つ精霊を見上げて語りかけた。
「言っただろう、そのためにここにいる、と」
そして彼もまた、それがさも当然のことだと応える。
- ティガ:背中のプリネをゆっくりと降ろす。
- GM:それはレンバルトが支えよう。
- ティガ:さてコーティカルテよ、このあと1杯どうだ?
- GM/コーティカルテ:……私は精霊酒・大吟醸が飲みたいぞ?
- ソルティ:ティガさん破産(笑)。
- ティガ:くっ……いいだろう。あとで政府にでもツケてやるか(笑)。
- GM/コーティカルテ:フォロン、そういうことだ。古い友人に付き合ってくる。
- ティガ:悪いな、少し君の相棒を借りるぞ。
コーティカルテはそう言ってティガーボルトに先んじて歩き出す。
2柱の精霊は、久しぶりの再会を祝すために夜の街へ消えていった──。
■Ending Phase02
- キムラ:2人は一緒がいいですよ! 一緒にやってから個別にやってもいいじゃないですか。
- GM:それもいいですね。
- ソルティ:とりあえず2人でやっちゃおう。
- エミリオ:お嬢様、お疲れではありませんか?
- ソルティ:ふふ、これぐらい平気よ♪ エミリオもお疲れ様、いつもいつも大変よね。
- エミリオ:今回は楽士と精霊の絆について改めて考えさせられました。
- ソルティ:そうなの? 精霊と楽士の関係って恋人の関係に似てるんじゃないかしら?
- エミリオ:そうかもしれませんね。
- ソルティ:ヒラガみたいな自分勝手な人を見たら懲らしめてやりたくなるけど……束縛されたいと思っている精霊もいるかもしれないなーと思ったりなんかしたり。
- エミリオ:お嬢様が少しづつ頼もしくなってこられて私は楽しいです。今日のお嬢様は、なんだか一回り大きく見えますよ。
- ソルティ:ふふふ、ありがと♪ わたしだって、おじいさまに負けない楽士になるため毎日がんばってるんだからね!
ソルティアーネは最愛の精霊に聞こえないよう小声でつぶやく。
「エミリオに愛想つかされないようにね……」
- エミリオ:そうですね。お嬢様は思ったよりも成長しておられます。さあ帰ったら、お嬢様の好きなブルーマウンテンを淹れましょう。
- ソルティ:ふふ、それは素敵ね♪ わたしはエミリオのためにダージリンを淹れてあげるわ♪ それじゃ、帰りましょう♪
- エミリオ:楽しみですね。
「それと、ロヴィスはロヴィス、ソルティお嬢様はお嬢様ですよ。それぞれです」
「な……なんのことかしら♪ あはは」
■Ending Phase03
- ソルティ:じゃ、教授どーぞ(笑)。
- キムラ:数日後でよろしいですかね?
- GM:はい。
- キムラ:──柔らかい日差しの射す午後、パティータ事務所で老人は仲間たちと話している。初めて自分で買った小さなアップライトピアノの前で。
「カジヤマの……彼の研究は、たしかに支配楽曲に通じていました。しかし、彼がやりとげずに残ってしまった仕事にはそれを中和し、本来の神曲の力を増すような可能性もあったんです」
「私はあいつの後を10年追い続けてきました。しかし私は神曲をある形式のパターンとしか見ず音楽とは見えていなかった。カジヤマは最初からそれを音楽と思っていたのです。だからこと支配楽曲になってしまったときの絶望も大きかったのでしょうが」
「あの土壇場で私は初めて形式パターンだけでない音楽を知り、弾くことができました。みなさんのおかげです。そして……カジヤマの」
老紳士はそういって、沈黙し、やがて静かにピアノを弾き始めた。それは旧友へのレクイエム……しかし優しく穏やかな小曲だった。
しばらく演奏が続き、あたたかい陽光が照らす窓に、小さな影が現れる。それに気づいたが、彼は気にせず演奏を続ける。
老紳士はその時は思ってもいなかった。その影が、彼の調べにひかれ、彼と契約精霊として共に生きることになる者の姿だったことを……。
- エミリオ:おぉ〜。
- GM:最後で盛り返した(笑)。
- キムラ:エロセクハラボケじじいで終わらずに済んだ!
■Ending Phase04
- ソルティ:ソロエンドする?
- GM:どっちでもいいですよ。
- エミリオ:じゃあ、物置で古いヴァイオリンの単身楽団を抱きながら独り言を──。
「ロヴィス、ソルティアーネは確かにお前を超える才能を持っているな」
「いや、私自身がお前に縛り付けていたこの身を、彼女は解放してくれようとしている」
「昔は理不尽に思ったものだが、今はソルティアーネに会わせてくれたことを感謝するよ」
「では、おやすみ、ロヴィス」
エミリオはそっとヴァイオリンにキスをすると、その場をあとにする。
パティータ事務所からはにぎやかな笑い声が聞こえてきた──。
神曲奏界ポリフォニカRPG「悲しき数式」──完
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