襲来してきた

 リプレイの感想書くのも久し振りな気がする。そんなわけで移転後記念すべき(?)第1作はみんな大好き田中天先生の『アルシャード クロスオーバーリプレイ : 襲来! コスモマケドニア!!』、書名からしてネタ臭があふれ出ている。
 ネタバレありの簡単な感想を続きに。

 まあひどい作品だこと(褒め言葉)。プレイヤーとして参加している井上純弌が「350ページあとがきに至るまで全部出オチ」と言っているけど、出オチはともかく、全部ネタでできているのは間違いない。とりあえず適当にページを開いてどのシーンを読んでも必ずネタが入っていて吹き出す。背中痛いのにこんなの読んで、ネタが出てくるたびに痛みに耐えながら大笑い。
 でもこれ、(デザイナーの井上のPCとしての解説のおかげもあるが)意外なほど『アルシャード』っぽい雰囲気を出しているのね。ボスやその部下の設定なども博学な田中天らしいもので面白い。でもそこにネタが絡んでくるのもやっぱり田中天なわけで、アインヘリアル日焼けサロンってなんだ(笑)。
 GM田中天だけでなく、プレイヤー陣もしのとうこを除いて結構ひどい。クレバー矢野に向かって井上が言った「なんだかんだいって、あんたは天と同類だ」という叫びには首肯せざるを得ない。

 どちらかと言うと、リプレイを意図して最初からきちっと物語を作っているのではなく、普段の身内同士のプレイ状況をそのままリプレイ化したという感じの本書。プレイヤーと相談してシーンを構築したり、エンディングのひどい次の話への繋ぎ方などまさにそういう雰囲気が出ている。
 それでいてちゃんと内輪受けに留まらない、面白い読み物になっているのはネタの使い方がうまいんだろうな。今までの『アルシャード』ファンを意識して今までのリプレイ等に出演したキャラがかなり登場しているのもそのためなのだろう。これが結構嬉しい。懐かしすぎて「あなた誰でしたっけ?」みたいなのもいっぱいいるが(その代表が今回の井上のPCのグローリアス……)。

 しかし『アリアンロッド・サガ』シリーズがよほど売れたのかな? こっちも3本同時展開して相互に絡み合う内容にするらしい。既に「FB Online」で藤井忍GMによるリプレイ連載が始まっている。
 ああ、『アルシャードガイア』やりたいな。。。高レベルでやったことないから、高レベルでやってみたい。。。

ひとこと

大惨事の超加速はもう腹が持たないYO!

そういやアルシャードガイアはやったことないなぁ……
大阪じゃ卓立てる人も少ないし。

  • 五郎

うちも『ALG』は発売当初こそ少しやったんですけど、『ナイトウィザード2』が出たから現代魔法物ならこっちでいいやということで、やらなくなっちゃったんですよねえ。。。

  • かなた

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